楽 c~ Wine。 【 ソヴィニョン・ブラン種 】
?ワインはイメージ、写真で試す。
【 代表産地 】
フランス ボルドー地方
ロワール地方
◎ 特徴
若 草、青草といった香が圧倒的な個性となる品種で、ロワール、ボルドー、イタリア、スペイン、カリフォルニア、やや温暖な気候で栽培される。ボルドーの白ワ インとしてセミヨンとブレンドされるものが圧倒的に有名であるが、単一品種としてもニュージーランドなどでは優れたものが生まれている。
▲ 色
地域だけでなく醸造家によっても様々なものが見られるが、青みのある淡い黄色であることが多い。
◇ 香
青草、若草の香があり、全体的に強いアロマを感じさ せる。コンビニワインのような若いワインや安価なものは草系の香だけが見られるケースが多い。特に冷涼な地域では青草の印象が強く、優れたものはここに果 実の個性が感じられる。熟成の正しく行われたものには、ブレープフルーツやパッションフルーツといった果実香やスモーキーな個性が現れる。 果実にこれが少し混ざると好印象) 猫のおしっこ(ロワールには確かにある) グレープフルーツ(良好に熟したとき) パッションフルーツ(糖分熟度の高 いニュアンス 発酵により現れる) 青い草はししとうに感じられることも
(代表香:青草、若草、芝生、白ネギ、青ネギ、ライム、キウイ、パッショ ンフルーツ、グレープフルーツ、レモン、柑橘類、洋ナシ、アプリコット、メロン、ピーチ、ツゲの木、ブラックベリーの葉、スイセン、猫のおしっこ、青系の ハーブ、カシスの芽、麦わら、アスパラガス、ピーマン、チョーク、燻した香、スパイス等)
◆ 味わい
若々しく爽やかな印象の酸味が程よく、しかし明快であり、そしてフルーティーでもある。優れたものは若草の個性がややスモーキーで枯れた性格を示す。
◎ 頂く
私 の考える、最も和食に適した品種がソーヴィニヨン・ブランであります。コンビニクラスで良質のものとなると、ボルドー産のセミヨンとブレンドされたものが 多いのですが、セミヨン自体が個性豊かとはいえない品種であり、セミヨンとのブレンドから生まれた個性も含めてボルドー産のソーヴィニヨン・ブランの個性 と考えた方が理解がしやすいように思います。その香りのもつ若草の印象は、サラダなどとの相性はもちろん、和食で出番の多い白ネギなどの野菜や草系の個性 をもつ薬味とも相性がよく、少しスモーキーな性格が、和食のしっとりとした、そして謙虚ながらも熟成感を適度に持つ味わいに良く馴染みます。焼き魚との相 性も良く、特にサケやアユ、貝類とはその代表例。更には刺身全般から寿司との相性も優れているという、和食キラーであります。和食意外でもスモークサーモ ンやホタテ、エビのブイヨンなどの食材の個性が生きるタイプの料理では真価を発揮します。またお約束的な相性としてはレモンやカボスを添えたくなるような あっさり系の料理全般があげられます。生ガキとの相性はいかにもながら、その他の白身魚にも非常に適しています。草系の風合いがやや大人びた表情を感じさ せるために、和食ではカジュアルな魚よりも少し上品な魚・・・、例えばヒラメやタイといったものの方が、ワインの個性にあうように思いますが、逆にフレン チやイタリアンであれば、ソースの味付け次第で食材の貫禄が変るために、魚種に拘らずに使ってよいと思えます。基本的にほぼ全ての魚介類との相性が優れて いるといって良いのですが、そのレベルも汎用的という表現に留まらず、他の品種を軽く超えているレベルであることが殆んどでありましょう。